スポーツやダンスなど、身体を動かす運動を行うにおいて起きるトラブルの1つ。
「外傷」と「障害」
それぞれどのように分類されるのか、それはそのトラブルがどのようにして起きたのかによって分けられるのです!
外傷
転倒や衝突など、1回の大きな外力が加わることによって骨や靭帯、腱や筋肉が損傷した場合のことを言います。
例:骨折、靭帯・腱断裂、捻挫、打撲、肉離れ
障害
比較的長期間に繰り返される骨や靭帯、腱や筋肉への過度な運動負荷によって損傷した場合のことを言います。
例:疲労骨折、シンスプリント、椎間板ヘルニア、関節炎
これらの障害が起きる要因として、外力が加わる以外に咄嗟の時に障害を避けたり、相手や障害物を避ける敏捷性や平衡性などの運動神経を持ち合わせていないことや、姿勢の歪み、柔軟性(関節可動域)の不足・低下も影響すると考えられます。
特に、スポーツで起きる障害は発達期にある子どもたちに集中しておきやすいといった特徴があります。成長期は成長のもととなる外力に対して弱い部分(骨端線)が存在するためにこの時期に特有の障害をきたします。 オーバートレーニングや過密なスケジュールでのトレーニング・試合、誤ったフォームや理論でのトレーニング、個人において不適切な道具やシューズを使用して運動を行うことなどにより、障害が起きやすくなります。
関節軟骨や骨端線の損傷は一度起きてしまうと、それが癖になって同じ怪我を繰り返したり後遺症のように痛みが不定期に再発したりするため、怪我や障害を予防したりその対策をしておくことが重要です。それらを未然に防ぐためには、成長期の子どもたちのちょっとした訴えを見逃さないようにすることが大切なので、子どもたちの話をよく聞き、そしてコミュニケーションを密にとることが必要ですね!
日本スポーツ振興センター「スポーツ外傷・障害について」
https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Portals/0/resources/jiss/column/woman/seichoki_handobook_6.pdf
子どものスポーツ医学入門「『外傷』と『障害』はどう違うの?」
https://www.amazon.co.jp/子どものスポーツ医学入門―現場の疑問にきちんと答える-スポーツと「発育・栄養・障害・クスリ」に関するQ-A75-ライフサポート協会/dp/4947752874