座りっぱなしによるリスクを減少させるべし!

講談社が発行する「クーリエジャポン」の最新号にて、『カラダの新常識』が取り扱われていました!!様々なカラダに関しての情報から、最新データを集めた内容がいくつか掲載されていたため、チェックしました♪

今回は、その中から座りっぱなしによる健康リスクについての記事についてご紹介します。

「座っている時間が長い人ほど早期致死リスクが高いことを発見した。」という内容。こういった内容は以前から言われていることではありますが、実際どうなのか?どんな研究を元にしているのか?そして、そしたらどうすればいいのか?!と思ったことのある方も多いのではないかと思います。

上記のリスクを大きく減らすためには、立ち上がること、あるいは動くことを、たとえ運動量が少なくても意識して過ごすことが大切だそうです。

現代、座位姿勢での仕事(事務、デスクワークなど)を行なっている方が多区いらっしゃいます。1日大体7時間以上、更に長い人では10時間以上もの長時間を座ったままの姿勢で生活されている方も珍しくありません。

2020年以降、コロナウイルスの影響で通常化した完全リモートワークからも同様のことがいえます。パンデミック発生以降の人々の行動を調査した位近の研究結果によると、私たちの運動時間の大半は2020年に比べて減少し、座って過ごす時間が長くなっているようです。

また、長期的にみると、運動量の少ない生活は健康に影響を及ばす可能性があるといいます。過去の多数の疫学研究でも、長時間の座ったまま生活と死亡率の間には関係があることが示されています。

それでは、どのくらいの運動を意識して過ごす必要があるのか?その死亡率やリスクを減らすためにはどのような運動習慣を意識する必要があるのか?これを知っておく必要がありますね!

「プリティッシュ・ジャーナル・オプ・スポーツ・メディスン」の特別号に、最新の研究が発表されました。
被験者にモニタリング装置を装着させ、どの程度運動し、座っているかの客観的データを得るという内容の研究です。研究者たちは5万人にものぼる中年以上のヨーロッパもしくはアメリカ在住者の男女に加速度計を装着して実施しました。 近年の9つの研究から調査結果を集積し組み合わせ、照合した結果、ほとんどの被験者が長時間座り続けていることがわかったそうです。そして、平均して1日に10時間近く座ったまま過ごし、多くの被験者はとんど動かず、運動もたいていはウォーキングなどの軽いものを2〜3分程度行うのみだったとのことでした。

その後、研究者たちは10年間に提出された死亡届を調べ、研究に参加した被験者たちのライフスタイルと寿命を比較しました。運動量と座っている時間に応じて被験者を3組に分けると、予想通り、極端に座ったままの生活がもっとも危険であることが分かりました。

【座っている時間がもっとも長く運動量がもっとも低いグループ】は、【運動量がもっとも多く座っている時間がもっとも短いグループ】の男女と比較して、若くして死亡する可能性が260%ほど高かったそうです。(喫煙、BMIなど、結果に影響を与える可能性のあるその他の要因も考慮されてます。)

しかし、【座っている時間・動いている時間に応じて分けた別の組み合わせ】に関してはそれほど悪くない結果が見られ、こちらを安心させてくれる結果が見えてくる。運動量に応じて3段階に分けられたグルーブの中間に属し、1日11分ほどの軽い運動をした人々も、運動量がもっとも少ないグループの人々と比較して、早期に死亡する可能性がずっと低かった。彼らが一番座っている時間がもっとも長いグループに属していても、結果は変わらなかったそうです。

データ解析をさらにすすめ、寿命を延ばすための最適な運動量は、1日35分程度の早歩き、あるいはそれに準ずる適度な運動であると、研究者たちは結論づけました。また、統計的にみて、運動量がこの数値に達すると、座っている時間の長さにかかわらず、寿命がもっとも延びていました。

長時間の座位姿勢での生活の中でも早期死亡のリスクを減らすためにできることとしては、1日35分程度の早歩き、あるいはそれに準ずる適度な運動が最適であるようです。そして、1日少なくとも11分歩くことでも、長時間のデスクワークによる健康被害を減らす可能性が高いということでした。

座って過ごしやすい環境・生活になった昨今、後期高齢者の増加に伴い、健康寿命の低年齢化も危ぶまれています。自らの身体を守っていくためには生活習慣・運動習慣を見直し、少しでもリスクを軽減させられるための行動・意識づけを心がけて過ごしていきましょう!!

-Health, To think