皆様も注目したであろうNEWS‼︎
2023年3月2日(木)、世界最高峰のバレエ団の1つ”パリ・オペラ座バレエ団”は東京都生まれのオニール八菜はなさん(30)を最高位「エトワール」に任命したと発表されました。所属する150人のうちエトワールは17人とのことで、日本人が就くのは初めてのことです。
世界最古の歴史を誇り、ボリショイ、マリインスキー、ワガノア、ロイヤル、ABT、NYBC…その他様々なバレエ団と並称される規模・伝統やスキルを持つパリ・オペラ座バレエ団は5段階の階級制度があります。また、団員は付属バレエ学校出身のダンサーが大半で、学生時代から統一されたスタイルによる様式美が持ち味の一つなだけに、他のバレエ学校や出身者がトップを目指すことは難しいと言われています。
「エトワール」はフランス語で「星」や「花形」を意味します。オペラ座のバレエ団員の中でも特異的に、非常に優れダンサーだからこそ、オニールさんは「エトワール」に就任されたのです。
オニールさんは2013年にパリ・オペラ座バレエ団の正団員になり、順調に階級を上げていきました。16年には最も権威のあるバレエ賞の1つである「ブノワ舞踊賞」に輝き、いつエトワールに上り詰めるかと注目されていました。
オニールさん3歳からバレエを習い始め、8歳でニュージーランドへ移住した後も、長い休みには日本で所属していたスタジオで基礎を学び、日本のコンクールに出場されました。2009年にはローザンヌ国際バレエコンクールで1位になっています。
先日開催されたローザンヌ国際コンクールでも日本人4名がファイナリストになるなど、多くの日本人の技術が世界的に認められています。
様々な環境が整ってきていたからこそだと感じます。 2010年代から比較するとバレエスタジオが増加していること(2021年からは減っているのも現状ですが…それに関しては後日、また記事にさせていただきます!)。その他、WSやセミナー・コンクールの増加、講師の増加、治療やケア・トレーニング方法の充実、インターンシップ制度や留学制度の充実など様々です。だからこそ、自分に合った環境で自分の技術や経験値を上げられるモノ・コトを選び、今を輝く多くのダンサーたちが活躍できるようになるといいなと思います!
※読売新聞オンライン「オニール八菜さん、オペラ座エトワールに”実感まだない”…父はNZの元ラグビー選手参考
https://www.yomiuri.co.jp/culture/stage/20230304-OYT1T50090/
※NHKニュース「パリ オペラ座バレエ団最高位にオニール八菜さん 日本出身で初」参考
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230304/k10013998301000.html