水分補給の重要性

かの昔…「運動中や運動前には水を飲むな!」という伝統のようないわれがありました。
スポ根魂のような意味合いと、水を飲むことで水の処理のためにエネルギーが費やされてしまうため運動に使いたいエネルギーまでもが消費されてしまうというような考え方があったそうです。(この2つの意味だったということ、ご存知でしたか?その他の理由もあるかもしれませんが…。)

その後はスポーツ医学が研究されるようになり、最近のように運動中に水分補給をすることで身体の水分やイオン濃度が保たれ運動にも影響を与えるというように伝えられるようになりました。

私たちの体の中の水分は成人男性で60%、成人女性で50〜55%、高齢の方で50%必要と言われています。ちなみに胎児は90%、新生児では75〜80%、幼児で70%と言われています。(各サイトによって多少の誤差はありますが、大まか同じ位での記載がほとんどです。)幼児や子供でも、運動をする習慣のある子は特に多めに摂取する必要があります。

レッスンや運動中の水分補給はこまめに。 一気にたくさんの水分を補給すると胃に負担がかかってしまうだけではなく、腎臓の排泄処理機能が追いつかず、体内の塩分濃度が薄まってしまいます。そうすると頭痛や嘔吐、むくみなどという症状が起きることもあるそうです…。そのため、こまめに摂取するのが良いでしょう。バレエのレッスン中や運動中であれば15分ごとに100〜200mlが良いと言われます。あくまで目安のですので、暑さや気温や湿度によっての変動はありますが、知っておくことで十分の自分の身体を労りながらレッスンやその競技に向き合うことができますね。

ちなみに、運動をする人だけの話ではありません。 2019年1月〜7月に実施した「食事に関する問題点」の調査結果で、第1位は水分不足だったそうです!(※日本食育セミナー担当講師:伊達先生のカウンセリング患者データ統計による。)

私たちは日常から気をつける必要があるのですね。 よく、美容家さんやモデルさんが「朝起きたら、コップ1杯の白湯や常温水を飲む」と言われているのをテレビやYoutubeなどで目にします。そういった習慣を身につけるだけで、肌も内臓も綺麗に整えられるのです!

伊達先生のセミナーの中で、朝食のメニューでパンを食べる方は水分を意識して多く取る必要があルというお話もありました。なぜなら、パンは乾燥したもので水分が少ないためです。 よくあるトーストセットと焼き魚定食を比較すると、トーストセットは280gの水分量に対し、焼き魚定食は545gの水分があるそうです。ご飯は乾いた状態から水を入れて炊き上げますので、水分量もその分多くなりますよね!

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余談ですが、最後に私の経験談をお話しします。 普段、仕事中はセッションの合間に水を意識して摂っていましたが、とある長期休み中に水を取ることを忘れて過ごしていたことがありました。休みに入り1週間後、肌の乾燥が起きていることに気づき、外からの保湿を頑張っても全然改善しない…。ということがありました。 その時ちょうど知人と水分摂取の話になり、「もしかして…」と思い、翌日から朝起きたら白湯を飲み、その他の時間は常に水分を持ち歩いて日中1リットル以上は飲むように心がけてみました。1週間〜2週間すると、みるみる肌の潤いが戻り肌荒れが改善した!ということがあります。それだけ水分ってだいじなんですね。それ以降、私も水分摂取には注意するようになりました。

こういった少しの意識を続けていくことで体内も変わっていきます。 ぜひ、意識して水分を摂ってみてくださいね!

※日本成人病予防協会
〜2022年11月3日〜 セミナー内容を参考
「しっかり食べて美と健康を手に入れる(担当講師:伊達友美先生)」

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