こむらがえりとは、主にふくらはぎの筋肉が必要以上に収縮してしまうことで筋痙攣(けいれん)を起こすことです。 こむら返りの「こむら」は「ふくらはぎのこと」を指しています。そのため、こむら返りはふくらはぎに最も多く起こりますが、足の裏や指、太もも、胸など、体のどこにでも発生します。 主に運動中や就寝中に発症することが多いと言われています。また、妊娠中や加齢によっても起きやすくなります。こむらがえりを起こすと、強い痛みを伴いますが、ほとんどの場合は数分間でおさまります。
こむら返りが起きる影響として、腱紡錘の機能低下などの様々な原因が考えられます。 最も大きな原因といえるのが、ミネラルバランスの乱れです。ミネラルの中でも「カルシウム」と「カリウム」は、筋収縮や神経伝達をスムーズにする働きがあります。この2つのミネラルを調整しているのが、「マグネシウム」です。3つとも大切なミネラルですが、特にマグネシウムの不足は腱紡錘の機能低下に大きな影響を与えるため重要な栄養素(ミネラル)となっています。
その他にも、運動中や就寝中の発汗による脱水、冷えなどによる血行不良も原因の1つです。 加齢によっても腱紡錘のセンサー機能は衰え、こむらがえりが起こりやすくなります。また、女性は妊娠中ミネラル不足になりやすく、むくみも起きやす苦なります(特にふくらはぎ)。それが原因でこむらがえりを引き起こすことがあります。
上記から、こむら返りを予防・対策するためには、普段の食事におけるマグネシウムなどのミネラル摂取が重要のほか、就寝や運動前・中・後のこまめな水分・ミネラル摂取、冷え予防が重要になります。また、血行不良を防ぐためにもこまめなストレッチングや軽い運動もおすすめです。
これからはどんどん気温が上がるため、室内でクーラーを使う方も多いかと思いますが、室内での冷えや水分ミネラル摂取不足も気をつける必要がありますので、注意して過ごすようにしましょう!!