バレエにおいて「足」使い方や靴の中での構造は特殊であり、その特徴自体がバレエにとっての特異性として大切なものでもあります。
さて、「足指」はバレエシューズやトゥシューズの中でどのような形で使われているのでしょうか？足指はギュッと丸めるように使うのが良いのか、指は伸ばしたままで使うようにしたほうがいいのか。私は、足指は丸めずに伸ばしたままで使うことが必要だと考えています。
バレエシューズの中で指を丸めて使ってしまうことで、足先は丸まり、綺麗に観えません。また、足指を丸めることで足底（足指を曲げる筋肉たち）にかかる負担が大きく、足底筋膜炎や足裏の疲労・痛みにつながる可能性が高いです。更に、トゥシューズの中で足指が丸まってしまうと、更にその足底に自分の体重が掛かり負担が大きくなるとともに、足部の筋力を十分に生かせずに自分の体重を支えなくてはならなくなります。
筋肉は、縮みながら力発揮するよりも伸びながら力を発揮したほうが大きな力を発揮できます。そのため、足指が伸びていた方が伸張性の力が働き床を押すことができるため足裏や下腿への負担が減ります。
タオルギャザーや物を掴むトレーニングがお勧めされることが多いですが、足指を伸ばす筋力や足指は伸ばしたままで足先を伸ばし足の甲を出す（ポイントにする）筋力を向上させる必要があると感じています。
まずは荷重をかけずに行い、その後荷重をかけ、その後負荷をかける。そういった順序を守ってトレーニングを行なっていくことで筋力が正しい使い方とともに成長していきます。
是非、自分の足指に注目してみる時間をとり、どういった方法を取り入れるべきかを考えてみてください！自分の足（脚）やその筋力に合わせたトレーニングをしていきましょう！