クーリングダウンは「整理運動」とも呼ばれる運動の1つです。
練習やレッスンなどの運動によって心身(神経・精神や筋肉)ともに興奮している状態を鎮静させる働きがあります。きちんとクーリングダウンを行うことは、疲労回復の促進や怪我予防に効果的です!
クーリングダウンの実施は、筋肉中に蓄積した疲労物質を排出する機能を促進してくれます。運動によって沢山活動して硬くなった筋肉を弛緩させ、柔軟性や関節可動域を回復させると共に、運動によって傷ついた筋繊維への修復も進めることができ、傷害予防に繋がります。
★筋肉痛の記事同様(http://b-toning.com/muscle_pain/)
運動強度が高ければ高いほど、筋肉と心臓は連動して血液を体内に循環させています。しかし、急に運動を中止すると筋肉中にある血液は内臓へと戻りづらくなります。静脈の血量が不足し、脳への血流も減り、めまい、吐き 気、失神などの建状が起きてしまう恐れがあります。身体に負担をかけない程度の筋収縮運動を行うことで、 静脈血流が心臓に戻り、血液循環を取り戻すことができるのです。
上記から、段階的に強度を落としていきながらクーリングダウンを行うことで、全身への血流回復を促進し、身体への負担を軽減することができます。
また、クーリングダウンには「アクティブリカバリー」と「パッシブリカバリー」という方法があります。それぞれご説明していきましょう!
【アクティブリカバリー】
ジョギング、ウォーキング、自転車エルゴメーター(エアロバイク)、水中歩行、ストレッチングなど。積極的回復・積極的休養などともいいます。
【パッシブリカバリー】
マッサージやオイルトリートメント、アイシングや交代浴など。消極的回復・消極的休養などとも言います。
アクティブリカバリーで適度な有酸素運動を取り入れることによって、代謝産物(疲労物質)を早期に除去しやすくなります。また、それに加えてパッシブリカバリーを補助的に組み込むことで疲労回復の促進や怪我や障害の予防に繋がります。
これらをどう組み込んでいくかを考え、選択するためには毎日のコンディションをきちんと把握しておくことがとても大切です!自分自身の身体の調子を常に気にかけておきましょう。その上で、適切なクーリングダウンを選択しましょう♪
※日本体育協会公認アスレティックトレーナー教本 参照
※Glico HPより-POWER PRODUCTION MAGAZIN
「ウォーミングアップ・クールダウンは重要!知っておきたい方法や効果」参照